マレイミド基を導入したALPができました。
次に抗体を結合させます。
抗体は以前紹介した、抗体の低分子標識 2.SH基を使う方法の③まで実施しておきます。還元して定量するまでですね。
ALPに抗体Fab'を、モル比でだいたい1:5になるように添加します。

ここでポイントですが、ALPにマレイミド基が3~4個導入されますので、それより少し多いFab'を入れるようにします。
Fab'をわざと余らせるようにするのです。
これはマレイミド基を確実にブロックするためです。
こうして一晩静置し、十分に反応させた後、ゲルろ過カラムに掛けます。
右側のピークは余ったFab'です。これが含まれたままだとイムノアッセイ系に邪魔をしてしまいますので、確実に除去します。
ALP単独のピーク(つまり抗体が結合しなかったALP)が見える事もありますが、これは無視して構いません。B/F分離で洗い流されるだけで害はありません。
つまり左側の、ALPが結合したフラクションを全て回収すればOKです。
これでFab'-ALPが完成。
イメージとしては、大きい酵素に小さい抗体をくっつけるようなものです。
ところで酵素標識抗体っていうと、こういう形をイメージしていませんでしたか?
私たちも仕事がら、こんな絵をよく描きます。
実はこれは、見てきたような嘘。
試薬をお使い頂くお客様(臨床検査技師の皆様)に測定原理を説明するときに、イメージしやすいように、抗体と酵素をただくっつけただけの絵を使っているのです。
本当はこんな形していないのです。
概念図ってそういうものなのです。
次に抗体を結合させます。
抗体は以前紹介した、抗体の低分子標識 2.SH基を使う方法の③まで実施しておきます。還元して定量するまでですね。
ALPに抗体Fab'を、モル比でだいたい1:5になるように添加します。

ここでポイントですが、ALPにマレイミド基が3~4個導入されますので、それより少し多いFab'を入れるようにします。
Fab'をわざと余らせるようにするのです。
これはマレイミド基を確実にブロックするためです。
こうして一晩静置し、十分に反応させた後、ゲルろ過カラムに掛けます。

ALP単独のピーク(つまり抗体が結合しなかったALP)が見える事もありますが、これは無視して構いません。B/F分離で洗い流されるだけで害はありません。
つまり左側の、ALPが結合したフラクションを全て回収すればOKです。

イメージとしては、大きい酵素に小さい抗体をくっつけるようなものです。
ところで酵素標識抗体っていうと、こういう形をイメージしていませんでしたか?
私たちも仕事がら、こんな絵をよく描きます。

試薬をお使い頂くお客様(臨床検査技師の皆様)に測定原理を説明するときに、イメージしやすいように、抗体と酵素をただくっつけただけの絵を使っているのです。
本当はこんな形していないのです。
概念図ってそういうものなのです。