これまで測定原理図の話をしてきたけど、最近の添付文書って文字ばかりで、図を載せなくなってきたと思いませんか?

私たちは仕事柄、他社製品の添付文書とかよく読みます。PMDAのサイトで探せば大体見られますから。

メーカーでは添付文書を書く部門があって、開発や学術は添削するぐらいしか関わらないものです。

添付文書なんてお客様も真剣に読まないでしょ?
箱ごとに同じ添付文書が必ず入っているのは今時、紙の無駄です。

じゃあなんで入ってるの?というと、法律で決まっているから。
ドラッグストアで売っている医薬品でも必ず入っているでしょう?
体外診断薬でもそうなんです。

実は書く内容まで詳細に指定されているのです。
現在の添付文書は、平成17年の薬事法大改正の時に、
局長通知とか課長通知とかで細かく指定されちゃったんで、自由度がほとんどなくなっちゃったんですよ。

昔は「開発の経緯及び特徴」という項があって、そこでいかに商品の優秀さをアピールするかが開発と学術の腕の見せ所、だったんですけれどね。
その項がなくなっちゃったので、最近はさっぱり、です。

そんな訳で、どのメーカーの添付文書も判をついたように同じような記載になっているのですが、それでもメーカーごとに違いが出るのです。
そんな些細な工夫を見つけるのも添付文書の楽しみ方の一つです。

色んなメーカーさんの添付文書を見ながら、
「あ、このメーカーはここに力を入れてるんだな!」
とか、
「この注意書き、きっとお客さんからクレームが付いて書いたんだろうな」
とか、大体わかっちゃいます。

図を使って分かりやすく説明している、とか
臨床的意義を詳しく書いている、とかいう添付文書を見ると、
「頑張ってるなあ」って感心してしまいます。

添付文書はメーカーの開発者とお客様の数少ない接点です。
一度は読んでやってくださいね。