Q: HBe抗原のeって、何の略なんですか?
A: 'e'という名前の抗原です。略称ではありません。
出典はうろ覚えなんだけど、昔Medical TechnologyのQ&Aのコーナーに書いてあったので勉強した覚えがあります。
e抗原は、B型肝炎ウイルス(Hepatitis B Virus; HBV)が分泌する抗原の一つですね。
そもそもHBVは2種類の抗原を分泌する性質を持っているのです。
一つはs抗原。これは昔、オーストラリア抗原と呼ばれていたもので、その後ウイルスの表面を構成するタンパク質を分泌していることが判明したため、SurfaceのsをとってHBs抗原と呼ばれているのです。
もう一つがe抗原。これは発見当初、HBs抗原のサブタイプ(adrとかaywみたいな)の一つではないかと考えられて、その時にeという名前が付いたとのこと。
その後よくよく調べてみるとHBVのCore抗原の一部が分泌されているもの(正しくはCore抗原よりN末が20残基ほど長く、C末側の塩基性領域がごっそりなくなったもの)だと判明したんだけど、名前だけは残って'e'と呼ばれているのです。
だから英語では、「Hepatitis B 'e' antigen」と書くのです。
画像は肝炎.netより。
さてこのHBe抗原、何があやしいかって言うと、ネット上でのデマが多すぎる。
eはenvelopeの略じゃないですよ!適当なこと言わないで。
HBVは抗原(sとe)を積極的に分泌する性質があるので、現在のようなウイルス学が発展するより早く免疫血清学的に研究され、診断に応用されてきたものです。
だからウイルス学で言うenvelopeは、HBVでは元々surfaceって呼ばれていたんです。
envelopeに相当するのはHBs抗原なんですよ。
e抗原は別物です!
なのに教科書的な物言いで、
HBe(e:envelope;HBVの最外殻)抗原
とか書くのやめてよ。
最外殻www ないわそんなもん。
しっかりしてくれ臨〇協。
A: 'e'という名前の抗原です。略称ではありません。
出典はうろ覚えなんだけど、昔Medical TechnologyのQ&Aのコーナーに書いてあったので勉強した覚えがあります。
e抗原は、B型肝炎ウイルス(Hepatitis B Virus; HBV)が分泌する抗原の一つですね。
そもそもHBVは2種類の抗原を分泌する性質を持っているのです。
一つはs抗原。これは昔、オーストラリア抗原と呼ばれていたもので、その後ウイルスの表面を構成するタンパク質を分泌していることが判明したため、SurfaceのsをとってHBs抗原と呼ばれているのです。
もう一つがe抗原。これは発見当初、HBs抗原のサブタイプ(adrとかaywみたいな)の一つではないかと考えられて、その時にeという名前が付いたとのこと。
その後よくよく調べてみるとHBVのCore抗原の一部が分泌されているもの(正しくはCore抗原よりN末が20残基ほど長く、C末側の塩基性領域がごっそりなくなったもの)だと判明したんだけど、名前だけは残って'e'と呼ばれているのです。
だから英語では、「Hepatitis B 'e' antigen」と書くのです。
画像は肝炎.netより。
さてこのHBe抗原、何があやしいかって言うと、ネット上でのデマが多すぎる。
eはenvelopeの略じゃないですよ!適当なこと言わないで。
HBVは抗原(sとe)を積極的に分泌する性質があるので、現在のようなウイルス学が発展するより早く免疫血清学的に研究され、診断に応用されてきたものです。
だからウイルス学で言うenvelopeは、HBVでは元々surfaceって呼ばれていたんです。
envelopeに相当するのはHBs抗原なんですよ。
e抗原は別物です!
なのに教科書的な物言いで、
HBe(e:envelope;HBVの最外殻)抗原
とか書くのやめてよ。
最外殻www ないわそんなもん。
しっかりしてくれ臨〇協。