では抗体について。
血液中に何百万もの物質がある中で、ある1物質だけをどうやって釣り上げるのか聞かれる事があります。
それは、狙った獲物(抗原)にくっつく一投必釣の餌「抗体」があるため。
バイオの世界ではそういうものがあるのです。
では、抗体というのがどんなものか見てみましょう。
ただの透明な液体にしか見えませんが、抗体は目に見えないほど小さい、タンパク質。
この中に沢山、溶けて漂っているのです。
ミクロの世界ではどんな構造をしているのでしょうか。
便利な事にX線構造解析の結果が無料で見られます。
例としてPDBjの1igtを見てみましょう。

よくY字型の概念図で書かれます。
赤と黄色のは糖鎖ですね。タンパク質にはよく付きます。
概念図を絵で描いてみます。だいたいこんな形です。

Y字の上の部分がFab部位で、抗原にくっつく部分(ちょっと色を変えています)が先端に付いています。
抗体分子の左右2ヶ所に抗原が結合できます。
下の部分はFc部位と呼ばれています。
免疫反応(補体活性)に重要な部位です。
このような「抗体」を、ピペットや薬品を使って加工して、診断薬を作っているのです。
例えて言うなら、釣りの仕掛けを作るようなものです。
とはいえ目で見えないものなので、電気回路やソフトウェアを作るのと同じ感覚です。
血液中に何百万もの物質がある中で、ある1物質だけをどうやって釣り上げるのか聞かれる事があります。
それは、狙った獲物(抗原)にくっつく一投必釣の餌「抗体」があるため。
バイオの世界ではそういうものがあるのです。
では、抗体というのがどんなものか見てみましょう。
ただの透明な液体にしか見えませんが、抗体は目に見えないほど小さい、タンパク質。
この中に沢山、溶けて漂っているのです。
ミクロの世界ではどんな構造をしているのでしょうか。
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例としてPDBjの1igtを見てみましょう。

よくY字型の概念図で書かれます。
赤と黄色のは糖鎖ですね。タンパク質にはよく付きます。
概念図を絵で描いてみます。だいたいこんな形です。

Y字の上の部分がFab部位で、抗原にくっつく部分(ちょっと色を変えています)が先端に付いています。
抗体分子の左右2ヶ所に抗原が結合できます。
下の部分はFc部位と呼ばれています。
免疫反応(補体活性)に重要な部位です。
このような「抗体」を、ピペットや薬品を使って加工して、診断薬を作っているのです。
例えて言うなら、釣りの仕掛けを作るようなものです。
とはいえ目で見えないものなので、電気回路やソフトウェアを作るのと同じ感覚です。