僕らが仕事を始めた時代にはもうなくて、先輩から聞いた話なんだけど、ELISAで希釈系列を作る「ダイリューター」という器具があったらしいです。
96穴マイクロプレートにぴったりはまる円筒形の先に十字に溝が切ってあって、25μLとか、毛細管現象で一定量の検体や希釈液が入るようになっていたそうです。

Diluter

それでいちばん左のウェルに検体(抗原)の入った液を50μL入れておいて、ダイリューターでくるくると。これで検体25μLがダイリューターに吸われます。
Diluter_1

その右のウェルには検体希釈液25μLをそれぞれ入れておいて、ダイリューターを一つ右のウェルに移してくるくると撹拌。よく混ぜれば2倍希釈液ができるのです。
Diluter_2

さらに一つ右のウェルに移してくるくると。こうして2倍希釈系列が次々とできていくのです。
Diluter_3

熟練された検査技師さんはダイリューターを複数本持って、プレート1枚分の希釈系列を手早く作っていたとか。
一昔前の技術なのでネットで検索してもなかなか出てこないんだけど、解説しているブログをやっと見つけたので紹介しておきます。
お祈り?|臨床検査技術学科BLOG

コンタミは?誤差は?キャリーオーバーは?などなど色々突っ込みたい所はあります。今なら8連ピペットでやることでしょう。
でもこういう技術は大事に伝えていってほしいですね。

ELISAは
昔も今も、一に練習二に練習。